RPA比較


RPA

更新:2018/11/30

RPAツールの比較方法

RPAを導入して業務の自動化を考えた場合、 社内のシステム部門でRPAシステムを開発する方法と完成済みのRPAを提供している企業(以下、RPAベンターと呼称)に使用料を払い、 利用する方法の2つが考えられます。
このページでは、後者に焦点を置き、RPAベンターからサービスとして提供されるRPAロボットを比較する方法についてまとめています。

RPA作成方法の比較

RPAの作成方法は、大きく分けて2種類あります。

チャート方式RPA コード方式RPA
RPA作成方法 RPA作成方法

コードを使用するRPAの作り方は拡張性が有り、RPA化できる業務の幅が広がりますが、 ここは、迷わず、視覚的に作成できるチャート方式RPAを選びましょう。
コードを書く手間が出てくるのならば、RPAのメリットは活かせません。

RPA比較のチェックポイント1
RPAを選定する際、便利機能の存在も需要な比較要素です。
例えば、一度、作成した工程を部分的にコピーして、他のRPAの作成に使いまわせると都度のRPAの作成が楽になります。

RPA稼働環境の比較

サーバー
複数台のパソコンを集中して管理しているサーバーにRPAをインストールします。
メリット:社内ネットワーク経由で複数台のパソコンでRPAを使用できます。
デメリット:既存のシステムへの影響について、確認が必要です。
クライアント
各パソコンでRPAを使います。
メリット:手軽に利用できます。
デメリット:インストールしたパソコンでしかRPAを使えません。
クラウド
インストールすることなく、インターネット経由でRPAをサービスとして使います。
メリット:導入負担が低く、手軽にRPAを利用できます。
デメリット:対応できる業務が限定されます。

RPAベンターが提供しているRPAは、ほぼ全てのサービスで、「サーバー」と「クライアント」の両方に対応しています。
「クラウド」は、もっとも使い勝手が良いのですが、セキュリティリスクが高くなる為、サービス拡大への敷居は高いです。

RPAの対応業務の比較

この比較を行う為には、まず、RPAにどういった業務を任せたいかピックアップし、整理する必要があります。

例えば、

等々

RPAの機能の比較

RPAベンターの各社で、上記の機能に対応してますが、管理ツールの操作感やセキュリティの強固さに違いがあります。
予算を踏まえながら、用途に応じて、選定しましょう。
例えば、銀行で稼働しているRPAは、高額でも、セキュリティレベルの高いサービスを利用しています。

RPAの追加オプションの比較
オプションが豊富ですとRPAに任せられる業務が増えます。

RPAオプション例

OCR機能
スキャンした印刷物や画像データから文字抽出しテキスト化する機能
PDF読み取り
構造化されていないPDFファイルからのデータ抽出

RPA比較のチェックポイント2
複数のRPA同士を連動して稼働させられるオプション機能が有ると、自動化できる業務の幅が格段に広がる為、お勧めです。

RPAを導入する上で踏まえる点

RPAのメリットは、

の3つです。

このメリットがひとつでも失われるのならば、RPAではなく、専用のアプリケーションの導入を検討することをお勧めします。
また、RPAの利用料金が人件費より高くなるのであれば、RPAの導入自体を見送った方が良いです。

RPAベンターのRPA比較

RPA導入をサポートするRPAベンターをピックアップしました。
いずれも、日本語に対応し、Windows上でRPAを動かすことができます。

尚、表記している価格はおおよその金額です。
RPAベンターは、原則的に売価非公開で見積もり後に価格を決めています。

Automation Anywhere
RPA導入費用:RPA1台当たり70万円程度
世界シェア1位。
Automation Anywhereは、アメリカの企業ですが、日本では、日立ソリューションズとパートナー契約を結んでいます。

BizRobo
RPA導入費用:月額60万円程度
RPAテクノロジーズ社。
日経BP社から出版されていた書籍「RPAの威力 ~ロボットと共に生きる働き方改革~ 」で扱われているRPAは、BizRoboが主のようです。
料金体系が豊富で、クラウド版も用意されています。

Blue Prism
RPA導入費用:RPA1台当たり120万円程度
社名の読み方は、ブループリズム。
イギリス由来のRPAの老舗で、世界シェア2位です。
金融関係や医療関係等の信頼性が要求される環境で稼働し、セキュリティも強固なものが使われています。
導入費用がもっとも高い為、規模の大きな環境で展開しなければ採算が取れません。

UiPath
RPA導入費用:月額60万円程度
本社はイギリスです。
豊富なテンプレートと高い拡張性を持ち、様々な規模の事業に対応していますが、どちらかというとPG(開発者)向けのツールです。

※RPA試用について
購入前に無料で試すことが出来るのは、今のところ、UiPathしか無さそうです。
試用版ダウンロードリンク
https://www.uipath.com/ja/download-free-automation-software-trial
(更新:2つ下のBizteX cobitも1週間の無料トライアルを開始したようです。)

WinActor
RPA導入費用:年額24万8千円~90万8千円
NTTデータ社の純国産RPAツールです。
個々のPCで動かすことを想定して作られています。
(2018年5月現在、サーバー環境にも対応準備中とのこと)

WinActorもUiPathと同様に、事務員さんが使いこなすのは難しそうです

※NTTデータの代理店から購入する場合は、使用できる機能に差があったりするので、要確認。

BizteX cobit
RPA導入費用:月当たり10万円~30万円(初期費用は別途30万)
クラウド専門RPA。
RPAとして見ると、お値打ち価格ですが、RocketMouseと比較すると高額なので、今後、機能の追加に期待です。

ロボティック オートメーション ソリューション
RPA導入費用:RPA1台当たり200万円程度
ベリントシステムズ社の製品です。
PCの動作をモニタリングしてRPA化が可能か否かを見つけられる便利な機能も提供されています。

Autoブラウザ名人
RPA導入費用:年額16万円~80万円
ユーザックシステムのWebに特化したRPAツールです。
(ブラウザの種類はIE(インターネットエクスプローラー)限定)
メール専用の「Autoメール名人」、電子取引のEDI専用「EOS名人.NET」も取り扱っているようです。

NEC Software Robot Solution
RPA導入費用:年額288万円
必要な機能が1セットになった国産RPA。

以下、価格不明


Pega systems
RPA 技術を持つOPENSPAN 社を買収した米国企業のRPA。
幅広いアプリケーション開発の実績が有る企業なので、今後の機能強化が期待されます。

NICE
イスラエルの企業。
日本では、(株)アイティフォー、ログイット(株)等が、パートナーとして販売している。
コールセンター業務を得意とする企業だけあって、電話に接続し、自動応答や録音をこなす独自のオプションに対応。

RoboStaff
料金体系が豊富で「派遣型」と「常駐型」が有り。 無料トライアル有り

ipaS
デリバリーコンサルティング社。
操作の記録をイメージベースで行う内部処理を行っている為、対応できる動作が他社と比較して豊富です。

Robotic Crowd
株式会社チュートリアル社。国内企業です。
インストール不要でインターネットブラウザで使えるクラウド型RPAです。
Googleのクラウドサービスやdropboxとの連携も出来るようです。

Kofax
2018年5月現在、日本で、もっとも普及しているRPAはKofaxベースです。
RPA テクノロジーズのBizRoboやBasicRoboもKofaxのOEM商品です。
(Kofaxの名称のまま、取り扱っているRPAパートナー企業も居ます。)

ロボパット
株式会社FCEプロセス&テクノロジー提供。
RPAのセミナーが定期的に開催されているようです。

SynchRoid(シンクロイド)
ソフトバンクのRPAです。
Pepper と連動するので接客も出来ます。

HRRobo For SAP HCM
株式会社オデッセイ社のRPA。
人事の業務に特化したRPAです。

NaU DSP
株式会社なうデータ研究所。
「提案するシステム」がウリです。
複数の条件に重みを付けて判断できる疑似知能のような動作も可能らしいです。
操作画面は、Excelを彷彿とさせるシンプルさで、直感的に使えます。

RPA比較のチェックポイント3
上記に紹介しているVerintやPegaは、PCの操作履歴を分析し、RPA化できる業務を発見してくれるツールも提供しています。
RPAを導入による効果を金額として表してくれる機能も付属しているので、RPA導入の予算獲得に役立ちます。

RPAの利用料金について考察

各社とも、利用料金や機能に差は少なく、 現状では、導入の費用対効果が低く、RPAを導入できる業務や職場の規模は限定されそうです。

上記の「RPAの比較方法」で触れたとおり、 年間通して発生する量の大きい業務ならば、RPAよりも、専用のアプリケーションの方が適しています。

RPAを提供するシステム会社が、従来のソフトウェアパッケージの売り方に捉われていては、RPA普及の妨げとなるので、 破壊的な価格を提案できる新規参入企業の登場が待たれるところです。

RPAベンターへの期待


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